先日 商工会議所にて、~次世代に個人リスクを残さない!~「経営者保証を解除するチャンスを活かす」というテーマでセミナーを行いました。定員30名のところ、満杯になり、中小企業経営者の関心の高さがうかがえました。そこで、コラムでも採り上げていきます。
初回は、経営者保証のメリット・デメリットについてです。
経営者保証とは、中小企業が金融機関から融資を受ける際、経営者個人が会社の連帯保証人となること(保証債務を負うこと)です。
企業が倒産して融資の返済ができなくなった場合は、経営者個人が企業に代わって返済することを求められます。企業の信用力が弱い場合は信用補完する役割があります。
中小企業庁は、経営者保証について以下のメリットデメリットを指摘しています。
【メリット】
経営への規律付けや資金調達の円滑化に寄与する面がある
【デメリット】
経営者による思い切った事業展開や早期の事業再生、円滑な事業承継を妨げる要因がある
現在中小企業の数が減少の一途であり、創業を増やす、事業承継をスムーズに行う必要があります。そのことを考えると、メリットよりもデメリットのほうが影響が大きいと考えられます。
また、実際の金融機関に 経営者保証からの回収率をアンケートで確認した結果は以下の通りです。
なんと、実際の回収率は1%程度ということがわかります。しかも、アンケート意見では、経営者の預金相殺がほとんどであり、回収は少額ということが出ています。
高度経済成長期に確立された経営者保証をつける融資慣行であり、時代とともに見直す必要が出ているということなのです。
経営者保証でご相談されたいことがあれば、金融機関出身者として親身に応じます。初回相談は無料ですので、お問い合わせください。
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