「経営者保証とは」
経験豊富なベテラン経営者の方々はすでにご存じかと思いますが、そもそも「経営者保証」とはどういうしくみなのでしょうか。まずは、簡単に説明しておきましょう。
中小企業庁によると、経営者保証とは「中小企業が金融機関から融資を受ける際、経営者個人が会社の連帯保証人になること」と簡潔に定義されています。連帯保証人になるということは、融資に対して保証債務を負うことを意味します。したがって、万が一、会社が倒産して融資の返済ができなくなってしまったら、会社に代わって経営者個人が返済を求められることになるのです。
なかには、法人の負債に対して個人が連帯保証人になるということに違和感を覚える方もいるかもしれません。しかし、大企業に比べて信用力が低い中小企業の円滑な資金繰りを実現するうえで、これまで経営者保証は一定の役割を果たしてきました。
たとえば、上場企業なら株式市場を通じて資金を調達することができます。また、株式を公開していない会社でも、誰もが知っているような有名企業であれば、社債を発行することによって広く出資を募ることもできます。大企業には、その高い信用力のおかげでさまざまな資金調達の手段が考えられるのです。
しかしながら、知名度が低く、事業内容もよくわからない中小企業に大切なお金を貸してくれる人事業者はまずいないでしょう。大企業とは異なり、中小企業には事実上、金融機関から融資を受ける以外に資金調達の手段がないのです。経営者保証には、そうした中小企業の弱点をカバーするための手段として機能してきたという経緯があります。
経営者保証について説明しましたが、ご自身の会社における対応方法など、お気軽にお問い合わせください。金融機関経験者の視点で親身に対応します。初回相談は無料です。
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