「経営者保証のメリット、デメリット」
経営者保証によって融資に対する保証債務を負うことは、経営に対する責任感につながります。したがって、経営者に対する一種の規律付けにも寄与してきたといえるのです。
経営者保証は、融資が不良債権になって実損が発生するリスクを抱えた金融機関にとって合理的なだけでなく、融資を受ける経営者の方々にとっても、納得性の高い慣行だったともいえるのではないでしょうか。
ところが、近年、そうした状況が変わりつつあります。融資に際して、経営者保証を求めない事例が増えているのです。そして、すでに実行されている経営者保証付きの融資についても、条件を見直すことで、経営者保証を解除する動きがみられるようになってきました。
流れが変わってきたのは、経営者保証によって個人で負うことになる保証債務が大きいため、経営者が新たな資金調達をためらう要因になることが懸念されるからです。結果として、そのことが中小企業の積極的な事業展開や早期の事業再生に向けた試みをさまたげているという指摘があります。
さらに、深刻なのは経営者保証がスムーズな事業承継をはばむ要因になっているという指摘です。実際に経営者保証がネックになって後継者が見つからないというケースもあり、事業の清算やM&Aの成立をさまたげているケースもみられます。
経営者保証について説明しましたが、ご自身の会社における対応方法など、お気軽にお問い合わせください。金融機関経験者の視点で親身に対応します。初回相談は無料です。
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