「融資審査のキーマン」
融資に関する審査において、本部の決裁を必要としない場合、最終的な決裁者は支店長になります。しかし、対外的な活動が多く、日々、多忙な支店長が一つひとつの稟議書を詳細に検討するには時間的な制約もあり、なかなか現実的ではありません。そこで、多くの場合、支店長や副支店長は融資課長を信頼し、その判断を尊重することになります。したがって、ライン審査体制におけるキーマンは融資課長であるケースが少なくありません。
融資課長は、原則として、その支店におけるすべての融資案件を精査しています。支店の規模によっても異なりますが、メガバンクの一般的な支店の場合、1日あたり10件近くの稟議書が融資課長のもとに届けられます。
ただし、当然ながら、コンスタントにそのすべてを精査できるわけではないため、その日に処理できなかった案件は翌日に持ち越されます。そして、翌日になると再び10件近い稟議書がデスクに積み上げられて……というのが融資課長の日常なのです。私も長く融資課長を務めましたが、どうしても長時間勤務になりやすく、また数字を細かく追い続けなければならないため、つねに強い緊張を強いられる立場といえます。
融資課長をクリアした稟議書は、さらに副支店長と支店長のもとで精査されることになりますが、よほどの問題が浮上しないかぎり、融資課長によって問題がないと判断された案件に物言いがつくことはありません。
つまり、金融機関との関係構築という点では、キーマンである融資課長とのパイプを築くことが大変重要です。
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