「融資課長は勘定科目内訳明細書を重視する」
融資に関する稟議書には、その会社の事業内容がまとめられているほか、業界の傾向や競合他社の動向などもレポートされ、経営者に関する情報も盛り込まれています。全体でA4用紙5枚から10枚分くらいにはなるでしょうか。なかでも、融資課長が慎重に読み込むのが決算書ですが、貸借対照表や損益計算書だけでなく、勘定科目内訳明細書を重視しますする融資課長が少なくありません。
勘定科目内訳明細書には、勘定科目ごとに詳細な内訳が記載されており、預貯金等の内訳書であれば、金融機関の支店名や口座の種類、期末残高などもわかります。売掛金や棚卸資産、仮払金など、各明細書の内訳を詳細にたどって数字を突き合わせれば、粉飾の可能性なども含めて、その会社の財務状況を的確に把握することができるのです。
もっとも、昨今は決算書がデータ化されているため、そこに何らかの矛盾が含まれている場合、システムがアラートを発して問題点を教えてくれたりします指摘するしくみになっています。したがって、デジタル化が進んだ現代においては、数字の不整合や矛盾を発見することよりも、スクリーニングを経た決算書から経営者の意図を読み取ったり、経営状態から返済能力を的確に見極めるという、ある意味で人間的な分析能力が求められています。そうして支店長の判断に貢献する融資課長は、各支店における財務分析のプロフェッショナルといってよいでしょう。
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