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【銀行融資】コロナ融資返済対応⑤

コロナ融資返済に向けた資金繰り対策として、3点目に「リスケジュール」について説明をしました。今回は、そのメリット、デメリットを解説します。

リスケジュールのメリットは緊急性が高いことです。新たな借入をするのではなく、返済ストップや返済額の減額という返済条件の変更なので、変更契約を行うことで手続きが進みます。金融機関から見ると、融資返済が困難な状況に陥っているということは黄色信号が灯っています。資金繰りを繋ぎ経営破綻することを回避するための対策となります。

デメリットとしては以下の3点があります。
一つ目、基本的にリスケジュール期間中は新規融資が受けられません。リスケジュール期間中は経営改善を図る期間であり、これ以上の借入金を増やして負担増になることは認められません。リスケジュール解除、つまり元の返済条件に戻らない限り、基本的に新規融資は難しいと言えます。
二つ目は業況の悪化を示すとともに返済条件変更有りの実績により企業格付が下がります。この格付が下がると貸出金利が上がる恐れがあります。
三つ目は融資を受けている全ての金融機関に及ぶということです。A銀行、B銀行、C銀行の融資取引がある場合、A銀行で返済をストップするためには、B銀行、C銀行も返済をストップしなくてはいけません。なぜならB銀行にだけ返済することが不公平になるからです。
このようにリスケジュールはかなり資金繰りが悪化しており、抜本的に経営改善をしなくてはいけない状況です。ただし業績回復の見通しが立たないなかで資金繰りが悪化している場合には早めに金融機関に相談してください。経営者が自助努力で資金確保に奔走したけれども叶わず、借入返済日に近づいてからリスケジュールの申し出をした場合、金融機関の稟議が間に合わず、一旦借入金が延滞となってから、事後的にリスケジュールの手続きを取ることになるからです。経営改善計画も作成できず、全て後手に回ってしまいます。リスケジュールの申し込みはせめて返済期日の前月に電話でもいいので金融機関に連絡することをお勧めします。

ただし、金融機関の対応はケースバイケースであり、自社が融資を受けられるかどうか不安などのご相談も行っております。金融機関経験者の視点で親身に対応します。初回相談は無料ですので、お問い合わせください。

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